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△主要なUMLモデリングツールastah*(アスター)
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■システム開発の管理画面(ホームページ)の修正作業について、これからご説明します。 |
このウェブロジック、ジャバ、オラクル、という環境で動作する管理画面というホームページはMVCという設計思想の元に、通常は各種設計や実装(総合的なデザインの事)が行われていきます。
MVCというのはModel,View,Controlの頭文字からとった物で、順番にモデル、ビュー、コントロールと呼ばれます。
あまり、通常のホームページ制作において聞いた事が無いという方は多いのではないでしょうか?
■通常のホームページ制作会社等が制作を行うのは、ビューと呼ばれる部分だけです。 |
ビューとは、簡単にいえば、ウェブブラウザで表示される管理画面、すなわちホームページの事です。
機能ごとに役割を決めて、それぞれの担当部分のみを実装していこうという考え方がMVCであり、
ビューには画面デザインを、ロジックと呼ばれる部分にはプログラムを、コントローラーにはサーブレットと呼ばれる機能を生成します。
このようなイメージで、フレームワークとよばれる共通処理を簡素化した開発キット等も選定して、要件定義や設計が進んでいくのですが、
通常はこのような美しい理想通りの設計や実装になる事はまずありません。
■結果論で書かれる参考書や教科書等は、実務においては何の役にも立ちません。 |
実際には至る所で様々な関連が複雑に発生してしまい、気がついた時にはもう実装した人も手が付けられない状態になっています。書類はもちろんソースコードのみで、その他は全く存在すらしていない事も多いです。
ここで最初に戻りますが、シンプルでチープなホームページである管理画面の修正が最も難易度が高いというのは、
見た目上の業務依頼は管理画面のデザイン修正でも、実際は全く異なる業務レベルだからです。
■管理画面には沢山のロジックと呼ばれるプログラムのコードが至る所に記述されている訳です。 |
フレームワークのタグも組み込まれていますし、直接ベタ書きでプログラムのコードも多数埋め込まれています。
フレームワークと言うのは高頻度で使用する共通箇所をひな形の様にしたコードの枠組みの事です。
こういった管理画面というホームページを修正する為には、このシステム開発における業務の要件を理解して、実際の実装も理解しないといけません。
■単純に画面のデザインが出来るだけでは、出来ない理由はこれになります。 |
いわゆる上流行程にあたる要件定義を極めて短期間で行わなければいけなくなります。
これが出来なければ、業務が分からないという事ですから、この業務依頼を履行する事はできません。
なぜなら、既に管理画面というホームページに埋め込まれているプログラムのコードには独創的なコードや致命的なバグが多数潜んでいるからです。それは論理的なエラーも当然含みますので、単純な物ではないのです。
しかも、そのプログラムのコードはロジックやサーブレットと密接に関連しており、複数のメモリ上のオブジェクトを参照したり、インスタンスを生成したりした作りで安易に修正そのものが出来ないからです。
■無数に存在するホームページ制作会社のような気分で出来る仕事ではありません。 |
こういった作りになっているシステムは、一カ所変更するだけでも全て追っていかないといけません。
HTMLのタグを読めるから、簡単に管理画面をDreamWeaverで修正しましたでは、余計に問題が増えるだけです。
また、管理画面というホームページ部分以外は、触れない事が多く、修正等も単なるデザイン会社気分で簡単には出来ないのです。これはロジックを修正するとコンパイルして再度パッケージを作ったりする為です。
■障害が次から次へと発生する度にソースコードを追っていかなければ行けません。 |
画面の見た目だけで、管理画面特有のにたような画面デザインの連続だからといって、DreamWeaver等で適当にコピー&ペーストを繰り返しながら直すと更なる障害を引き起こすからです。
このシステム開発における管理画面炎上の修正を行えるという事は、その時点でそのシステム開発において誰よりも設計や実際のスパゲッティ状態になっている実装に詳しくなっているという事になります。
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