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■品質の良い車の板金塗装・修理は大変難しい問題です。 |
車の板金屋さんをご自身で探した事がある方であれば、この品質の良い板金修理をしたいと言った目的を達成するのが、どれだけ大変な事か分かると思います。
では、板金修理ついてご説明していきます。
一般の方は車をぶつけたり、事故に遭われた際には、ご自身で板金修理工場に持ち込むのではなく、ディーラーに車を持ち込んで、あとは全てお任せという方が殆どです。
しかし、ディーラーは自分たちで板金修理を行うのではなく、必ず、下請けの板金工場に外注として板金作業を依頼しています。
※ホンダが直接栃木工場で行っているNSXリフレッシュプラン等、特殊な板金修理はここでは除きます。
その為、ディーラーは請求から結構な中抜きを行うため、料金は高くなり、納期は伸び、品質はあまり良くなくなると言った状態になってしまいます。
なぜなら、複数の板金を請け負う下請け工場と契約しており、クライアントの金銭状態や希望等によっては、なるべく安い外注先を探したり、
腕のよい板金工場でも、値段を値切ったりして仕事を簡略化して発注しないといけないからです。
これは利益を追求するディーラーであれば当たり前の行為になります。
更に、ディーラーに板金修理を依頼すると余計な所まで修理する事もあります。いわゆる部品を板金で直すのではなく、パーツ単位での完全な部品交換です。
また、ディーラーの場合は、事故の場合は新車を購入させようとする事もありますし、担当営業に捕まると話が長いため、ディーラーを避ける人もいるくらいです。
その為、ある程度車の取り扱いに慣れてくると、ディーラーではなくて、板金工場に車をご自身で持ち込んで適切な修理を依頼すると言った状態になります。
しかし、板金工場というのは一般的に大変分かりにくい場所にあったり、宣伝等も行わない事が多いため、派手な宣伝をしていたり、国道沿いに派手な看板を設置しているチェーン店、いわゆる派手な宣伝を行っている、フランチャイズ経営の板金工場に出向く事になりますが、ここでもディーラーと同じく新たな問題が発生しています。
よくある問題としては、水増し請求や、行ってもいない作業を伝票に書かれて請求された等です。
実際、車に詳しくない人が板金工場から作業伝票を渡されても、金額くらいしか分かる箇所はありません。しかし、分かる人が見れば、明らかにおかしい内容の請求になっています。
例えば、バンパーの脱着をしていないのに、バンパー脱着手数料をとっていたり、フェンダーの脱着等もそれに該当します。
また、見積もりでは安く行う様に見えても、実際には思ったよりもかなり高額な請求が届く事もあります。
これは、派手な宣伝を行っているフランチャイズ系の板金工場でよく発生している問題です。
その理由についてご説明します。
このようなフランチャイズ系の板金工場は多額のフランチャイズ料金を本部におさめないといけません。コンビニエンスストアと同じです。その為、売上が無くても固定の上納金を本部におさめないと行けない為、何が何でもお金を稼がないといけない事が理由になります。
フランチャイズ契約というのはそういうものであって、本部のみが存続できればよく、フランチャイズ加盟店はいくらでも代わりがいる為、看板を貸す代わりに、多額の上納金を頂く仕組みになっています。
フランチャイズというのは、営業が出来ない経営者が対価を払って看板と経営システムを使うと言った契約ですので、結局は営業が出来ないという根本的問題を解決できるものではありません。
その為、長続きできるような商売ではありませんので、接客やサービス等根本的にニーズとあわない傾向にあります。
フランチャイズ本部に納付する上納金程度でそこまでなのかと、思われる方も多いかもしれませんが、車のフランチャイズ系板金工場の上納金の金額はかなり高いことで有名で、安い中古車程度であれば購入出来る金額になります。
その為、国道沿い等で偶然見かけるような、派手な宣伝をしているフランチャイズ系の板金工場は、兎に角素人のお客さんを偶然捕まえる事、安く見せかけて高く請求を行う事、と言ったノウハウで運営されている訳です。車を運転していて偶然見つける派手な板金工場はそういった性質で運営されているのです。
いわゆるフランチャイズ特有の宣伝で素人を釣るタイプのビジネスモデルになります。
また、よく宣伝されているような、30分で硬化するパテ等もありますが、このようなパテは実際にはありません。必ずパテやせがはっせいしますし、今後、よけいな板金修理を行わないといけなくなってしまいます。
ここで、気がつく方も多いかもしれませんが、腕が良い信頼のおける板金修理を見つけ出して、修理を行う事は大変困難であるという事になります。
その理由は、腕がよい板金工場というのは、経営者そのものが板金の実務を行っている事が殆どであり、こういう経営者は至って経営があまり得意でなく、人と話す事もあまり得意ではありません。俗にいう職人気質タイプの人たちが多いからです。
そのかわりといってはなんですが、板金修理の腕前は折り紙付きになります。
腕の良い板金工場は、宣伝も殆ど行っておらず、ホームページさえまともに制作していない所が殆どです。ホームページくらいと思われる方も多いのですが、ホームページ制作に関しても、それなりに費用がかかります。
その費用をつかってホームページを制作するくらいであれば、本業をした方が良いという考えが職人気質の腕の良い板金工場の経営者に多く、別にホームページ等に依存する必要性が無いのがその理由です。
腕のよい信頼のおける、板金工場は何処にあるのか?
国道沿いで偶然見かけるフランチャイズ系の板金工場と違って、腕のよい信頼のおける板金工場というのは、普通に車を運転していて偶然見つけるような場所には通常ありません。
兎に角人目にもつかないような場所に、工場を構えて、黙々と板金の仕事をおこなっています。ホームページを持っていても、殆どが放置状態で、それが良くわからない状態で検索しても簡単には見つからない事が殆どです。
日本では腕のよい板金工場と板金修理で困っている人を結びつけるシステムがまだありません。
日本国内で、腕のよい信頼のおける板金工場に板金修理を行いたいお車を持ち込む事は困難を極めます。それは、腕のよい信頼のおける板金工場と板金修理に品質を求めるお客様のマッチングができていなからです。
これは今後も改善する事は無いと思います。理由は簡単で、そのような板金工場は一般的な商売とは殆ど無縁の事業展開を行っており、兎に角、職人気質の社長が板金を自ら行っているからです。
■腕のよい板金工場に仕事を依頼している発注元の謎。 |
分かりにくい場所に存在する板金工場に、誰が仕事を依頼しているのか?
腕のよい板金工場を見つけるのは至難の業である事は分かって頂けたと思いますが、それではそのような板金工場はどのようにして営業を行っているのか?と言った疑問が当然発生してきます。
いくら腕の良い板金工場でも、仕事が無ければ存続が出来なくなる訳ですから当たり前の疑問点になります。
このような板金工場に仕事を発注しているのは大手自動車メーカーになります。
ただし、直接だけではなく、チャネル事にディーラー等が個別に発注を行っていますが、その管理をしているのは、ほぼ大手自動車メーカーです。腕のよい板金工場は基本的に少人数の零細企業が殆どですから、大手自動車メーカーが仕事を発注しているという事は、そこから仕事を受ける板金工場の社長さんは殆ど営業をする必要がありません。
また、その方が大手自動車メーカーにとっては好都合になります。
大手自動車メーカーからの仕事の依頼がメインになると、それを受ける零細企業である腕の良い板金工場の社長は営業を全く行いません。営業等する必要性が全くないからです。
たまに行う営業行為というのは、大手自動車メーカーのゴルフコンペや慰安会等に参加する程度になります。その為、このような板金工場はホームページで仕事を募集したり、フランチャイズ系板金工場のような派手な営業活動をする必要性が全くないのです。
取引先が全く営業をしないといった振る舞いは、発注元から見れば大変なメリットがあります。それは発注する際の金額を意のままにコントロール出来る事や、事業の浮き沈み等によって、発注元都合で簡単に契約もコントロール出来る事です。
逆に言えば、腕のよい板金工場が本格的な営業能力を身につけてしまったら、大手自動車メーカーは大変困る状態になる訳です。
以上が、腕のよい板金工場に、一般の方がなかなか巡り会えない理由になります。
私たちは板金で困っていると言った、ご相談を多数頂くにあたって、この問題を解決できるように板金コンサルティングサービスも行っています。
大手自動車メーカーから新車の板金修理を依頼されているような、腕の良い板金工場、レーシングカー等を制作しているメカニック等と契約して、総合的な板金修理を行っています。
また、コンサルティング特有の、お客様ご自身が何に困っているのか分からない、どうしたらいいのか教えて欲しい等にも完全対応しています。
板金修理で納得いくような状態に出来なかった、困っている等のご相談はお気軽にお問い合わせ下さい。
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